150年以上の歴史

当社は明治10年に桜井市多武峰にある、紅葉で有名な談山神社の一の鳥居のそばで創業しました。

昔から此の地は酒造りに適していたようで談山神社のありますところに妙楽寺という大きなお寺がありました。
明治の神仏分離令でなくなってしまいましたが、このお寺で僧坊酒が造られていました。
此の寺のお酒は奈良市郊外にあります正暦寺の僧坊酒と並び称される美味しいお酒であったようです。

このお寺のあったところから当酒蔵に流れてきます川の伏流水でお酒を造っています。
水は酒の成分の80%を締めますので、酒造りにおいてとても重要です。
当酒蔵は良い水に恵まれています。

西内酒造の建物

当店舗建物は、明治10年に建てられました。
酒蔵建物が建てられてたのはそれ以前、江戸時代のいつの時代か…雰囲気のある建物です。
見た目には古くても、材料に松や桜、欅といった材木がふんだんに使われており、とても丈夫です。
建築当時、製材技術があまり進歩していなかったのか、柱は真っ直ぐではなく、木のウネリや曲がりを上手く配置した造りになっています。
垂直に立つ柱は、石の上に乗ってるだけで、先の南海トラフ地震にも見事耐えました。
この木のウネリ、曲がり等は当時の趣が残り、タイムマシーンで次元をスリップした感覚になります。

酒蔵は、木造建築で土壁で覆われています。
酒蔵で米を蒸気で蒸しあげる際の煙を外に出すために煙出し屋根になっているのが特徴です。
室内の階段は、箱階段となっており、機能的です。

酒蔵内には酒蔵の監視部屋(見張り部屋)の跡が残っていたり、今は珍しい阿弥陀車も残っています。
阿弥陀車は、重たい物を小さな力で上げ下ろしする為の道具で、大きな木桶や道具を車軸に巻きつけた綱で吊り上げたり下ろしたりしていました。
八角形の車輪と車軸で構成されその形が阿弥陀像の光背に似ているのでこう呼ばれています。

看板商品

看板商品にしているのは貴醸酒、累醸酒、にごり酒。
貴醸酒、累醸酒は奈良県で一社しか造っていない高級酒です。
スサノオ神話もまとった貴醸酒と、その貴醸酒で仕込んだ栄えある古酒の累醸酒は、
世界最大規模のワインコンテストIWCで「金メダル」より上の「トロフィー」を受賞した銘酒です。
また、桜井市で大和さくらいブランド認定事業で貴醸酒、累醸酒、卑弥呼の里を認定されてます。
吟醸酒、純米酒、普通酒も更に技術を磨いていきたいと思っています。
談山神社、等彌神社の御神酒を造らせてもらっていますので御祭神に喜んでいただけるように
魂を込めて酒造りを行っていく覚悟でおります。

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